4/1 新しい目標に向けて

私、前田くにひろは、今回の文京区議会議員選挙に立候補しないことをご報告いたします。

これまで、みなさまのご支援をいただき無事5期20年間勤めさせていただきましたことをありがたく思っています。

 

今後は、今までの議員活動の中で見えてきた新たな目標の実現に向け、活動範囲を文京区のみならず様々なコミュニティに広げ、また、自由な民間の立場から、より良い社会づくりに関わっていきたいと考えたためです。

 

さて、私が議員になったきっかけは、昨年亡くなった母のアルツハイマー病発症でした。母は、65歳以下だったため高齢者福祉の対象ともならず、生まれつきの障害でもないため障害者福祉も利用できず、そうした制度の狭間で大変な思いをしている人が母の他にもたくさんいることを知りました。そのため、当事者の声を政策決定の場に伝えていきたいと議員になりました。

また、もう一つのライフワークである LGBT の活動についても、区レベルできること(性別欄の削除やHIVの予防、人権としての教育啓発など)をあらゆる機会を捉え提案をしてまいりました。さらに、文京区議会のあり方自体に疑問があり議員になったこともあり、3期目以降、会派幹事長として、議会改革に取り組んでまいりました。

 

こうした取り組みから以下を達成いたしました。

【社会福祉】

介護が必要になっても安心なまちになるように取り組んできた結果、次の公有地を活用した老人福祉施設や小規模多機能型など施設・居宅両面の介護基盤整備が一定進みました。

①洛和ビラ春日、音羽の郷、グッドライフケアセンター向丘等の施設整備

②福祉避難所となる施設の介護職員への家賃補助等人材確保支援策の充実

【LGBT】

下記の区でできる LGBTへの実質的な対応が実現しました。

①性的指向及び性自認を含む性差別を禁止する条例を全会一致での制定(平成25年11月)

②同性カップルが公営住宅に入居できるよう全会一致で条例改正(平成30年6月)

 【議会改革】 

5期目には、志を同じくする仲間と会派を組み、最大会派の幹事長として、次の長年の議会の慣行を改めることもできました。

①区長提案議案の修正の可決(文京区議会史上初)

②予算案に対する付帯決議の提案(12年ぶり)

③請願審査の方法の変更(*)

 

一方、残された課題としては、

【社会福祉】

今後住民同士の支え合いを中心とした地域包括ケアシステムの構築が重要となります。また、介護や保育を担う人材確保をどうしていくのかが自分にとっては喫緊の課題だと思っています。そのため、住民の立場として、住民同士の支え合う活動を、また、民間サイドで、人材育成のための組織の立ち上げに取り組みたいと考えています。

【LGBT】

文京区で残っている課題は、パートナーシップ公認制度ですが、3月4日の本会議にて同制度導入検討を求める請願が可決されたことで、実現への道筋が見えてきました。今後は、日本全体を視野に入れ、党派を超えて、働きかけられるようになりたいと思います。

【議会改革】

文京区議会が機能するよう議会基本条例の策定や自殺対策基本条例などの政策的な条例の議員提案がしやすくなる風土が必要です。信頼できる同僚議員に志を引き継ぐとともに、議会の外側から区民オンブズマンとして見守ってまいります。

 

<具体的な取り組み>

今後につきましては、一住民として、民間の立場から全国を対象として、今まで培ってきた人脈や経験を活かし、以下の分野においてそれぞれの組織等で引き続きみなさまのお手伝いができればと考えています。

【社会福祉】

①文京区の家族介護者や介護現場で働く人を支援する活動(文京らいふ応援隊等)

②認知症など意思表明に支援が必要な方々への権利擁護(行政書士会・社会福祉士会)

【LGBT】

①プライドハウス創設(グッド・エイジング・エールズ理事)

②高齢期を迎えた当事者の支援(パープル・ハンズ理事)

③ホームレスとなった方の支援(LGBT支援ハウス運営メンバー)

【議会改革】

①文京区民オンブズマン

②SOGI施策を推進するための支援活動((仮称) SOGI施策推進支援センター創設)

 

このように議員活動を通して新たに見えてきた目標を実現するため、今度は文京区のみならず様々なコミュニティに広げ、新たなフィールドに挑戦していきたいと思います。今後ともご支援いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。

平成31年4月1日

文京区議会議員 前田くにひろ

 

(*)文京区独自の慣行として請願を「保留」として処理してきたことを、一般原則どおり「継続審査」に改め、各年度末に採決をするように変更した。「保留」だと賛否が決することがなかったが、必ず賛否が明確になるようになりました。